ジュニアP検
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ジュニアP検の体系
 


6.ジュニアP検の体系


 ジュニアP検は小学生を対象に、その育成目標としての「等級」とその等級ごとに身に付けるべき能力、即ち、情報コミュニケーション能力や情報に接したときの正しい行動基準(Best Behavior)等を指標化し、プロフィシエンシー、タスク、スキル(知識、態度、技能)の三つの概念を導入して体系化した。

 

<図 級とプロフィシエンシー・タスク・スキルの関連>級とプロフィシエンシー・タスク・スキルの関連


 教育工学で定義している到達度学習とは、「到達度評価」と「形成評価」を導入した学習指導法であり、ジュニアP検では到達すべき目標を「レベルの高いスタンダーズ」と位置づけ、学習する知識や項目ではなくプロフィシエンシーを設定することで、到達度学習の実現を図った。

 ジュニアP検が目指しているプロフィシエンシーベースの教育指導の要点は、(1)学習過程における相対評価を基にした順位付け教育の見直し(即ち、学習の最終的・総括的な評価として実施される一般的なテストによる評価偏重主義の見直し)と、(2)完全習得学習の二点である。

 この実現のためにジュニアP検では、ID(インストラクショナル・デザイン)手法に基づき、目標の分析(子供たちのプロフィシエンシー、タスクを定義)〜到達すべき目標の設定(プロフィシエンシー課題、タスク課題を定義)〜評価手法の設定(アセスメント基準を定義)を行った。

 学習の過程の中で、それぞれのやり方で取り組む子供たちの姿勢の中にこそ評価すべきポイントがあり、それを一つ一つ丁寧に評価する(上記の、アセスメント基準をもとにした連続評価)ことで、それぞれの子供たちの学習が促進され、最終的には完全習得学習へとつながるプロセスとなる。

 学力には知識・態度・技能の他、いろいろな側面があるが、プロフィシエンシーベースの構造化された知識・態度・技能の体系が、子供達の個性の中で習慣となり、それが現実の生活の中で「生きる力」として働くと考えている。

 等級の設定に当たっては、文部科学省の学習指導要領における情報教育の改善内容(中学校は2002年度入学者から「情報とコンピュータ」を必修化、高等学校は2003年度入学者から普通教科「情報」を必修化する等)を踏まえ、ヘッドラインスタートの考えを導入した。

 即ち、小学校卒業までのプロフィシエンシーを段階的に定義し、子供たちが確実にそのプロフィシエンシーを育んでいくための学習領域を設定し、この領域を等級として10等級に区分した。