[P検の特徴とメリット]社会、世界が求める「ICTを活用した問題解決力」の資格試験
- 21世紀は「知識基盤社会」と言われ、情報を知識として有効に活用できるかどうかで、個人や企業の命運が大きく左右されることになります。OECDの国際成人力調査(PIAAC)で、「読解力」や「数的思考力」と並んで、「ITを活用した問題解決力」が測定対象の能力として設定され、他の基準にも同様に設定されているのも、まさにそのような理由からです。
「ICTを活用した問題解決力」
=「ICTプロフィシエンシー」
- 「プロフィシエンシー」とは、知識や技能を現の状況に応じて発揮する能力のことです。英語の分野におけるプロフィシエンシーとは、現在進行形や過去完了形を見抜く知識を持っているということではなく、ホテルでチェックインができる、あるいはレストランでオーダーすることができるといったことを意味し、ICT活用の分野におけるプロフィシエンシーとは、HTMLのタグを知っている、表計算のSUM関数を知っているということではなく、著作権、肖像権、個人情報保護などの法的概念を遵守して自社ホームページの更新をすることができる、あるいは表計算ソフトで顧客別売上集計を行い、顧客動向を分析し解りやすくプレゼン資料にまとめることができるといったことを意味します。
- 企業の職場で求められているICT活用スキルとは、断片的な知識・技能があるかないかではなく、「職務遂行上の課題や問題を、自身が有する知識や技能を発揮して解決することができる能力」です。
- P検は、職場で求められるICTプロフィシエンシーが発揮されるべき状況を分析するため、①環境分析、②職務分析(人物像設定)、③出題項目の体系化、④問題作成(検証・試行)、⑤試験の提供、⑥試験の結果分析、などの分析ステップを通してICTを活用する人物像を設定しています。これらの分析により、当該人物が発揮すべきプロフィシエンシーと、プロフィシエンシーを発揮するために必要となる知識・技能をカテゴリー毎に階層化し、一人一人をどのような基準で評価すべきかを策定しています。
これがP検の「ICTスキル体系」であり、「ICTスキル評価基準」です。
これによりP検は、どのような知識・技能を獲得しなければならないか、と同時に、獲得した知識や技能をどれだけ現実の状況の中で運用できなければならないかということを包括的に含んだ評価基準となっています。
- P検のICTスキル体系は、「スキルマップ」として、P検公式サイトに公開しています。
- 企業向け職務分析(どのような職務にどのスキルがどのように活用されているか)の結果、その代表的な職務を「人物像・職務マップ」にマッピングして同サイトに公開しています。
- 代表的なICTプロフィシエンシーの「シーン」は、パンフレットに記載しています